生活保護を受給することがためらわれるようなニュースです。
神奈川県小田原市の生活保護を担当する職員らが
「保護なめんな」などの文字をプリントしたジャンパーを着用し、
職務にあたっていたことが分かった。
2007年以来使っていたという。
ジャンパーは胸のエンブレムに
「HOGO NAMENNA(保護なめんな)」や
×印がついた「悪」の字がある。
背中には「私たちは正義。
不正を見つけたら追求する。
私たちをだまして不正によって利益を得ようとするなら、
彼らはくずだ」
という意味の英文が記載されている。
また、小田原市では07年、
生活保護費の支給を打ち切られた男が
市職員3人を杖やカッターナイフで負傷させる事件があった。
市によると、
当時の生活保護担当職員らが事件後、
不正受給を許さないというメッセージを盛り込み、
ジャンパーを作ったという。
その後、担当職員らが自費で購入。
現在は28人が所有している。
生活保護家庭への訪問時に着た例もあったという。
市は、16日付でジャンパーの使用を禁止。
加藤憲一市長は17日、
「配慮を欠いた不適切な表現であり、
市民の皆様に申し訳なく、おわびします」
とのコメントを出した。
市は、監督する立場の福祉健康部長ら同部職員7人を
厳重注意とした。
部を所管する加部裕彦副市長は給与の10分の1を
1ヶ月間辞退する。
参考資料:朝日新聞 2017年(平成29年1月18日水曜日)
管理人さっちゃんの感想
生活保護を不正に受け取っている人がいることが
許せない、
という感情は分かります。
しかし、生活に困窮している人が、
「生活保護」を受給することを
ためらう様な環境をつくる事は、
役所の人間として絶対にしてはいけないことです。
「保護なめんな」というジャンパーを着用して
家庭訪問なんてされたら、
周りの人に「生活保護」を受け取っていることが
バレる可能性があります。
腹が立つこともおありでしょうが、
それは、我々市民も同じです。
社会的弱者を助ける立場の
役所の方々には、
市民のために、働いてほしいと願います。